太陽光発電のEPC事業のほか、昨年からゴルフジムなどの新規事業を手掛けられている株式会社ジャパンパワーサプライ様は、2023年2月よりプライベートサウナ「AZABUSAUNA TENQOO」を運営されています。弊社の予約システムと顔認証ソリューションを導入、特に顔認証は業界に先駆けてご採用いただいており、実際に活用しての感想や、オープンからこれまでの道のり、今後の展望などについてお話を伺いました。
サウナ事業を展開するきっかけは何だったのでしょうか。
弊社は太陽光発電事業を軸としてきましたが、事業の多角化を検討するなかで、昨年プライベート空間を重視したゴルフジムをオープンし、お客様にご好評いただいていました。そこで、さらなる新規事業を展開していこうと考えたのがサウナでした。近年のブームもあり、プライベートサウナを選択したのですが、どこもやっていないことにチャレンジしたいという思いから顔認証システムを導入することにしました。ゴルフジムでは、すでにQRコードを活用した無人入室を採用していたのですが、お客様により驚きと興味を持っていただきたいという思いもありました。
「AZABU SAUNA TENQOO」について、ご紹介をお願いします。
「誰とも会わなくて済むプライベートサウナ」をコンセプトにした施設です。顔認証端末をエントランスと各部屋のドアに設置し、入退室に対してお客様の感じる煩わしさを最小限にしています。また、サウナは全部で7室あり、何度利用しても楽しんでいただけるように、それぞれギリシャ神話をモチーフにした名前をつけています。部屋によって、大きさや内装、雰囲気も異なるので、さまざまなシーンでご利用いただけます。また予約に関しては、事前に弊社が設定した予約枠をお客様に選んでいただくのですが、曜日や時間帯によって部屋の金額が異なる仕組みになっています。
オープンまでの道のりについて教えてください。
着工からオープンまで約4か月と、短期間での完成を目指していたので、クオリティは保ちつつスピードも重視していました。HOUSEIには、予約システムと顔認証システムを担当いただいていました。着工当初は、文字通り何もない空間からのスタートだったので、HOUSEIの担当者さんに現場に来てもらい、「ここに顔認証端末を設置しようか」と直接イメージを伝えながら形にしていきましたね。予約システムも、すでにある基礎システムに弊社側からの要望を加えていき、都度意見交換をしてブラッシュアップしました。おかげで、冒頭でお伝えした変動型の予約枠や、チャージ額によってボーナスが加算され、お得に支払いができる「TENQOO WALLET」などのアイデアを実現できました。
実際に運営されてのご感想を教えてください。
やはり最初は慣れない顔認証と予約システムの操作で、戸惑うことも正直ありました。顔認証の使い方が分からないお客様も多く、対応に苦労する部分もありましたね。しかし、スムーズに認証ができたことに感動したというお言葉をいただき、やはりほかにはない顔認証システムを取り入れたサウナのメリットを感じました。おかげさまでサウナルームは平均して9割稼働しており、直近では利用者様のうち半分をリピーターが占めています。多くの方が当サウナを気に入ってくださっている1つの指標として捉えています。
オープンから現在まで、多くのお客様に支持されていると伺いました。どのような要素が成功につながったと考えられていますか?
2つの大きな要因として、「完全なプライベートサウナのニーズ想定」と、「飽きの来ない店づくり」が当たったことが挙げられます。施設を利用する際の対面シーンの削減は、お客様にとって大きな価値があることに改めて気づかされました。利用の最初から最後まで、誰にも気を遣わずにリラックスできる時間は、今多くの方に求められているのだと思います。「飽きの来ない店づくり」に関しては、各サウナルームの作り込みはもちろん、変動する予約枠や料金体系を採用したことにより、柔軟なサウナ利用シーンを生み出すことに成功しました。「一人で静かに短時間で整いたい」「仲間で談笑しながらゆっくり利用したい」など、その時々のニーズに応えるサウナとして認知いただいているようです。どちらの要因も、顔認証システムと予約システムが必要不可欠であり、改めて導入して良かったと感じています。
HOUSEIメンバーやシステムに対して、良かった点やこれから期待する点はありますか?
担当者さんにはいつも大変お世話になっています。オープン当初は特に頼りにしていたため、いつも迅速にサポートいただき助かりました。また、顔認証についても、最近では認証データが増えてきたこともあるのか、認証精度にも向上が見られますね。
一方で予約システムに関しては、従業員側の負担をさらに軽減すべく、操作のしやすさなどを追及していきたいと考えています。何をどこまで求めるのかは、担当者さんと相談を重ねて決めなければいけませんが、人的ミスを防ぐためにも対応すべきと感じています。
お客様対応にも課題はあります。例えば、キャンセル料の発生や予約時間の認識齟齬のためにトラブルになったケースなどです。そのような際に、無人店舗のため早急な対応が難しいこともあり、事前の仕組みでどうにか防げないか検討しています。HOUSEIには、ぜひ現状の課題を解決できるようなシステムやサポートを期待します。
今後の展望などございましたら教えてください。
まずは、「AZABU SAUNA TENQOO」を継続させることを目標にしています。オープン景気に甘えることなく、お客様に支持され続けるためにさまざまな取り組みを積極的に行っていきたいですね。また、今後新規事業を展開していく場合、お客様に興味を持っていただくためにも、顔認証は無くてはならないシステムだと考えております。これからも新たなチャレンジを続けていきたいので、どうぞよろしくお願いいたします。