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インドアゴルフスタジオ「Star☆GolfClub（スターゴルフクラブ）」は、会員数の減少や運営者の高齢化による売上不振を解決するためHOUSEI株式会社と連携し、無人・省人運営を導入しました。導入されたAI顔認証端末「WelcomID」による入退室管理や予約システムにより、スタッフ不在でも昼夜を通じ22時間営業が可能になったほか、その利便性の高さから老若男女問わず利用者も増えているといいます。システム導入や改善施策を行った、運営責任者の安部さんの想いを紹介します。
「Star☆GolfClub」について教えてください。
Star☆GolfClubは、東京・茗荷谷に位置する会員制の屋内ゴルフ練習場です。各エリアからもアクセスしやすく、初心者から上級者まで多くのゴルファーにご利用いただいています。施設の利便性の高さや充実度などから、今でこそ多くの利用者様に支持をいただくようになりましたが、以前は赤字が続き、苦戦を強いられていました。経営効率の改善を図るために、最新の技術を使ったシステム導入などを経て、現在のStar☆GolfClubとなったんです。
具体的には何のシステムを導入し、どのような効果があったのでしょうか。
導入した主なソリューションは、AI顔認証端末「WelcomID」による入退室管理や、いつでも対応できる予約管理システムなどですね。それらのおかげで、店舗にスタッフが常駐して受付業務をする事無く、昼夜を問わず22時間の営業ができるようになりました。もちろん、24時間営業もしようと思えばできるシステムですが、Star☆GolfClubは入居するビルの都合や清掃などの事情もあり、現在の営業時間としています。
従来のインドアゴルフスタジオをはじめとする予約や受付の必要な店舗運営であれば、受付に人がいて、来店手続きや予約の電話対応をしていましたよね。しかしそれでは、多額の運用コストや労力がかかってしまい、営業時間も限られてしまいます。無人・省人で運営できる店舗を実現し、コスト削減と機会損失の両軸から売上改善にアプローチすることに成功しました。
Star☆GolfClubでは、各ソリューションの導入と同時に電話を含む受付業務も省きました。電話を無くすと予約が減るのでは、と懸念される方もいるかもしれませんが、事前に公式サイトや予約ページにその旨を記載して、利用者様に周知すればトラブルはありません。実際に、電話受付を無くしても予約数は減りませんでした。むしろ増加していき、現在では会員登録者数が1,000人以上、月の予約数も1,000件を超えました。昼夜を問わない長時間の営業は、従来時間に制約を感じていたゴルファー、気軽にゴルフをしたいと考える多忙なビジネスパーソン、プライベート空間でゆっくり練習したいという初心者などにとって、携帯で予約できることも含めて大きなメリットと感じていただけたようです。
システム導入以外の面でも、経営改善において有効だったことはありますか。
もちろん、コアサービスにも気を配りました。打ち放題のサブスクリプションプランや、レッスンプロによるレッスンなどを、高いコストパフォーマンスでご用意しています。そのほか、プライベート空間を意識し、ゴルフに没入できる環境を整えたり、シミュレーションゴルフシステムも3種類のマシーンを設置したりと、利用者様のことを考えて工夫しています。一般的なゴルフスタジオが1種類のメーカーのマシーンを採用しているのに対し、「Star☆GolfClubは飽きずに利用できる」と利用者様にも好評いただいています。
地道な販促活動も功を奏しました。ホームページの更新頻度を上げ、SNSなどの活用も積極的に行いました。「予約システムの使い方がわからない」といった利用者様の取りこぼしが無いように、公式LINEでのサポートや、月に数回の無料相談会なども設けました。無人・省人の店舗でも、利用者様のことを考えた取り組みも行うことで、多くの方に選ばれるゴルフスタジオになったのだと実感しています。
実際にStar☆GolfClubに携わったことによる気付きはありますか。
やってみて初めて分かったのですが、システム導入や改善施策の実施により、若い世代や女性の利用者様が大幅に増えました。利便性が向上したことから、以前のような「ゴルフ＝打ちっぱなしで練習してグリーンを周る」イメージとは別物の「気軽にトライできるインドアスポーツ」という新たなゴルフの概念が生まれているように感じていますね。加えて、従来のゴルフスタジオというと、ある程度ゴルフが上手くなければ利用するのが恥ずかしい、常連客の中に入っていく勇気がない、というように高いハードルを感じている層も一定数いたのではないかと感じます。Star☆GolfClubには、健康のために早朝に通われる方や、リフレッシュのために仕事帰りに立ち寄られる方もいらっしゃいますよ。22時営業が実現したからこその利用例ですよね。
システム導入は、確かに事業者様側のさまざまな負担を軽減する一助となりますが、利用者様にとって利便性を高める効果も大きいと気付きましたね。老若男女問わず幅広い世代でゴルフ人口を増やし、売上や利益拡大も期待できると感じました。
店舗の無人・省人運営ではセキュリティや安全性についての懸念が多いと聞きますが、Star☆GolfClubではどのように対策していますか？
確かに、無人・省人の店舗運営に対する大きな懸念点の1つが安全性ですよね。店舗の入退室管理には顔認証システムを搭載しているので、不正な入室を防止できます。またスタジオ各所には監視カメラを設置し、映像を録画しています。
しかし大前提として、人がいてもいなくても100％犯罪を防げるという確証はないと認識いただきたいです。いずれも重要なのは、日頃から防犯の意識付けを行うことです。実際に、「監視カメラ映像を細かくチェックしています」と訴えるために、録画映像のキャプチャ画像を貼り出したり、定期的に利用者様とコミュニケーションを取ったりすることが犯罪抑止力を上げるのに効果的でした。
今後の展望について教えてください。
Star☆GolfClubをより多くの方に利用いただけるように、できる限りのことをすると同時に、この経験で得たノウハウを活かし、無人・省人ゴルフスタジオの運営を検討する事業主様をサポートする取り組みにも力を入れたいですね。実際に使う側、運営側を知らなければ、本当にシステムを導入いただくお客様の立場に立って物事を考えられません。ゴルフ人口を増やすためにも、身をもって感じた無人店舗や長時間営業の魅力を伝えたいです。
無人・省人店舗を本気で運営したいと検討されているお客様に、私たちも本気で向き合い、効果的なご提案や、再現性のある施策などのご共有ができればと考えています。
Star☆GolfClub
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